PROFILE

長谷川 太郎


1992年東京生まれ、埼玉育ち。

音楽愛好家の家に生まれ、幼少の頃よりクラシック音楽に慣れ親しむ。
小学校・中学校ともに野球部に所属していたが、家ではクラシック音楽のCDを聴きあさり、中でもマレイ・ペライアのモーツァルトのピアノ協奏曲全集やグスタフ・レオンハルトのブランデンブルク協奏曲を繰り返し聴いていた。
高校へ進学し父の影響でファゴットを始め宮永康史氏に師事。進学した埼玉県立浦和西高校はオーケストラのある学校であった。何事も「できる、できる」と言う、前向きかつ寛容な顧問の先生とともにベルリオーズ、ショスタコーヴィッチ、マーラーなどの大作曲家の作品に触れる。
その頃、父の買ってきたPaolo Tognon氏のドゥルツィアンのソロCDを手にし、ヒストリカルファゴットに魅了される。また西岡信雄氏や小泉文夫氏、菅原明朗氏などの著した古今東西の楽器について記された本を多く読む。
沢山の種類の楽器・音色に触れられる環境を求め音楽大学進学を決意。NHK交響楽団の水谷上総氏に師事し東京藝術大学に進学する。
大学ではNHK交響楽団の岡崎耕治氏に師事。また入学してすぐに、バッハのカンタータ作品のみを演奏するクラブという名に惹かれ東京藝大バッハカンタータクラブに入部する。心の拠り所であるクラブで多くのバッハのカンタータに触れる。
大学卒業後、ヒストリカルファゴット奏者鈴木禎氏の手ほどきを受けて念願のバロックファゴットを始める。2年ほどフリー奏者として様々なプロオーケストラに参加。
同時期に、ヒストリカルファゴットの鬼才Jérémie Papasergio氏の録音と出会い衝撃を受ける。氏を追いかけパリ国立地方音楽院へ留学。
フランスではアンサンブル・ラ・フェニーチェを始め、様々なプロオーケストラで演奏。国営放送局やヴェルサイユ宮殿、フランス各地の教会、美術館やオペラ座などで録音・演奏会に参加。またジャン・テュベリ、ラファエル・ピション、シギスバルト・クイケンなど著名な指揮者のもとで演奏する。
卒業試験を褒賞付き満場一致の最優秀の成績で修了。バロックファゴットとドゥルツィアンの2つの演奏家ディプロマを取得。帰国後2021年に東京で行ったコンサートは日本初のドゥルツィアンのリサイタルとして注目を集める。
現在日本やアジア各地の古楽団体にゲストとして参加する他、音楽祭においてマスタークラスやレクチャーの講師などを行う。またコンサートのプログラムノート執筆、学生の論文執筆のための資料解説なども行っている。
上述した音楽家の他に、堂阪清高氏に師事。Vouter Verschuren氏、Sergio Azzolini氏にバロックファゴットの指導を受ける。国際古楽コンクール〈山梨〉入選。

♩所持楽器
♯ファゴット :YAMAHA811
#ソプラノドゥルツィアン
:(Laurent Verjat氏によるコピー)
♯アルト、テナー、バスドゥルツィアン :Anonymous作者不詳 (Henri Gohin氏によるコピー)
#バロックランケット
:(Moeck社によるコピー)
♯バロックファゴット
 :J.H.Eichentopf (Olivier Cottet 氏によるコピー)
:C.Bizey(Laurent Verjat氏によるコピー)
♯クラシカルファゴット
:C.H.Rust(オリジナル1800年頃リヨン製)
:Buhner&Keller(オリジナル1800年頃ストラスブール製)
#オールドバソン
:Mahillon &Co(1878年ロンドン製)
:Boosey &Co (1920年頃ロンドン製)